農業用語の基礎知識

耳慣れない園芸農業専門用語をサクッと解説しちゃいます!

  • 台木 だいぎ

    植物を接ぎ木する場合、根部に当たるものを台木という。
    例え、スイカ苗をユウガオの苗に挿し込んで接木すると、つる割病に侵されず地上の蔓には目的のスイカが実る。
    この場合のユウガオを台木といい、スイカを接穂(つぎほ)又は、穂木(ほぎ)という。
    台木には専用の品種が育成されているので、品種特性や作型を考慮して選択する。

  • 耐暑性 たいしょせい

    植物が暑さや高温に耐えられる性質のこと。

  • 台太郎 だいたろう

    青枯病に特に強い!接木が容易なナス台木
    青枯病(B)半枯病(F)に複合耐病性。
    青枯病に関しては強い圃場耐病性を示す。
    栽培初期から後半までスタミナがあって、高温時期の栽培では収量性、秀品率とも高い台木。
    発芽ぞろいがよく、茎の太さと節間長が均一に生育し、幼苗接ぎ木に最適。
    半身萎凋病(V)には、耐病性が無い。

  • 堆肥 たいひ

    古くから利用されている自給肥料の一つで稲わら、麦わら、落葉などの植物残渣(ざんさ)を堆積し、発酵腐熟させてつくる。
    家畜ふんを、籾がら、おがくずなどの有機物と堆積発酵させた堆厩肥(たいきゅうひ)
    牛、豚、鳥、馬など畜種により成分や用途が変わります。

  • 耐病性 たいびょうせい

    ある病気に対して抵抗性があること。
    発病条件(温度、湿度、病原体の密度等)の影響を受けにくい安定したものを「抵抗性(品種)」といい
    それに比べ影響を受け易いものに「耐病性(品種)」を用いる。
    但し、「抵抗性」としているものでも、発病条件やレ-ス分化等により発病する可能性はある。

  • 高うね (畝 畦)たかうね

    畝の高さが5~10cmだと平畝(ひらうね)20~30cmだと高畝(たかうね)という。
    水はけのよい畑は「平畝」にし、水はけの悪い畑なら「高畝」にして水はけを良くする。

  • 多段接木 ただんつぎき

    2種類以上の台木を使用する接木苗の生産方法
    2種類使う場合、2段接ぎとも言う。
    果実品質の向上や土壌病害への耐性を上げるために行う。

  • 種まき たねまき

    播種(はしゅ)とも言う。
    種まきの方法は、条播(じょうは、すじまき)、点播(てんぱ、てんまき)、散播(さんぱ、ばらまき)などがある。
    条播は苗箱に等間隔にスジを付けてまく事。
    点播は3~5粒まとめてまく事。
    散播は苗箱や畦面に均等にバラバラにまく事。
    種まきの容器には育苗箱、プラグトレー、ポリポットなどがある。野菜の種類、育苗時期や方法により使い分ける。

  • 中耕 ちゅうこう

    栽培中に畝(うね)の表層が硬くなるため、通気性を良くする目的で浅く耕す作業を中耕という。
    除草と同時に行うことが多いので中耕除草ともいう。

  • 虫媒 ちゅうばい

    昆虫や鳥などによって花粉が運ばれ、交配すること。

  • 追熟 ついじゅく

    収穫後に熟成させること

    完全に熟すまで収穫を待つと裂果や落果で傷んだり、軟化して輸送中に傷つく事があるので、やや未熟果で収穫する事がある。
    未熟果で収穫して食べ頃まで一定期間、熟成させることを追熟という。
  • 追肥 ついひ

    作物の生育期間中に施す肥料。
    肥料の種類や量、施肥の回数や時期は、作物の種類、気候、土壌、生育状況により異なるが、一般には速効性肥料を用いる。

  • 接木(苗) つぎき(なえ)

    病気に強い品種に、美味しいけれど病気に弱い品種をつないで美味しくて病気に強い苗にする技術。
    暑さ寒さに強く生育旺盛で土壌伝染性病害に抵抗性や耐病性をもつ台木を利用して
    病気になりにくく、生産性の高い苗にするために接木を行う。接木された苗を接木苗という。
    トマト・ナス・スイカ・キュウリ等、広く行われている。

  • 土寄せ つちよせ

    作物の株元に土を寄せる作業。培土(ばいど)ともいう。
    一般には株もとを保護するために軽い程度に行うが、根深ネギの長い白根は、特に深い土寄せでつくられる。
    倒伏防止や乾燥を防止、除草のために行う。

  • つやなし果 

    果皮の光沢がなくなり、消し炭状にぼけるものでボケナスともいう。
    水分不足が主要因で、果実の肥大最盛期に水分が不足すると表皮細胞の横への伸長が抑えられ、
    厚くなって表面がデコボコになり、光線の乱反射でつやなしに見える。

  • 蔓 つる 

    植物の茎のこと。
    それ自体では立たず、長く伸びて他の物に巻きついたりよじ登ったりするもの。
    双葉の生長点から最初に発生した蔓を親づるといい、親づるから伸びた側枝を子づる、子づるから伸びたものを孫づるという。

  • つる割れ病 つるわれびょう 

    ウリ類の重要な土壌病害の一つ。
    つるがところどころで日中にしおれるようになり、やがて株全体が生気を失う。
    病気が進行すると茎の地際部分から黄褐色に変色し、ヤニが出る。
    カボチャ、トウガン、ユウガオを台木にして接木することにより防ぐことができる。

  • 低温性(低温伸長性) ていおんせい 

    Fある程度の低温であっても、正常に生育する性質をいう。
    蔓や葉の生育だけでなく、着果や果実の肥大をも含めて、この用語を用いる場合もある。
    省エネの見地から、重要な性質である。

  • 抵抗性 ていこうせい 

    生体が、自己を防御・維持するために、病因となる環境条件や薬剤の作用、微生物の侵入、異種細胞の移植などに対して抵抗する性質。

  • 定植 ていしょく

    育苗のための床やポット苗、あるいは仮植えしたものを、圃場や花壇やコンテナなどに最終的に植え替えること。
    植付けとも言う。

  • 底面給水 ていめんきゅうすい

    水を張った容器に鉢や育苗箱をいれておくなどして、鉢などの底面から吸水させる方法。
    潅水の労力を節減するのに役立つ。葉や茎を濡らさないので、病害をさけることにも役立つ。
    底面かん水ともいう。

  • テープナー

    園芸用の誘引結束器。
    光分解テープとステープラーを一体にした器具で枝やツルを簡単に固定できます。

  • 摘果 てきか

    果実の小さいうちに間引くこと。
    大きい果実を収穫するためと、なり過ぎによる樹勢の衰えを避けるために行う。
    果形の悪いものや傷のあるものを取り除く。

  • 摘芯 てきしん

    枝や蔓の先端(芯.しん)を摘み取ることを摘芯という。
    枝分かれをさせたり、徒長を止めたり、大きくなるのを抑えたいときに行う。
    「ピンチ」ともいう。

  • 摘葉 てきよう

    葉を摘み取る作業、葉かきともいう。
    古い老葉や病葉を摘み取ることはもちろん、場合に応じて成葉の一部をも摘除して、通風、採光を図ることは大切な作業である。
    一度に大量の摘葉を行うと草勢が低下することがあるので注意。

  • 床土 とこつち しょうど

    育苗床はその深さに制限があり、根は限られた範囲にしか伸長しないので、苗の生育は床土の良否によって大きく左右される。
    すぐれた床土とは、病虫害のおそれがなく、通気性がよく、水分を十分に保持することのできる土壌で、移植の際に根から落ちにくいことも必要である。
    こうした条件を備えた床土は、無病の土壌と有機物(落葉やわらなど)および肥料を交互に堆積し、数回切り返し、有機物を十分に発酵、分解させて作る。

  • 土壌消毒

    植物に有害な土壌中の病原微生物を撲滅するために行われる消毒。
    焼土、蒸気消毒、太陽熱消毒、火炎放射消毒など熱による方法とクロルピクリン薫蒸剤などの薬剤による方法とがある。

  • 土壌病害 どじょうびょうがい

    特定の細菌やウイルスなどの病原体が土壌中に増加することにより、作物が侵される。
    アブラナ科野菜の根こぶ病や萎黄病等が代表的。
    連作障害の中では、発生すると最も対応が困難であり、しばしば産地が減衰する原因となる。
    土壌病害は灌漑水や農業機械により伝播されることもある。
    土壌病害は、生体の植物を侵すものがほとんどである。
    また、土壌中で一定以上の密度にならないと実害が発生しない。
    このため、堆肥を投入したり、イネ科作物やマメ科作物を土中に鋤き込むなど、栽培作物以外の有機物を土壌に投入することで、土壌内の微生物相が多様化し、病虫害の発生を抑制することが可能となる。

  • 土壌診断 どじょうしんだん

    土壌分析は土壌の化学性を知るためのものである。
    土壌診断結果から過剰な養分は減らし、足りない養分は必要量を施用して適正施肥によって収量・品質の安定化と施肥コストの低減化を図れる。

  • 徒長 とちょう

    植物の枝や茎、葉が通常以上に柔らかく長く伸び過ぎること。
    窒素肥料の過多や光量不足などによって起こる。

  • トナシム

    青枯病と半身いちょう病に抵抗性のあるナス台木用品種。
    半身萎凋病にはかなり高い抵抗性を持つ 2001年登録