• 細胞外多糖 さいぼうがいたとう

    微生物が分泌するネバネバ物質。排水管ヌメリの原因になる物質。
    細胞外に多糖類のポリマーを生成し、菌体を守るバイオフィルムを発達させていくと考えられています。菌体外多糖とも言う。(Extracellular poly- saccharides, EPS)

  • 作型 さくがた

    作物の栽培時期や方法を作型という。
    地域や季節に応じて異なる自然環境において、作物の経済的栽培を行うための類型的技術体系
    たとえば促成・抑制栽培、夏秋穫り、冬穫りなどいずれも作型である 。

  • 作物残渣 さくもつざんさ

    畑に残された茎や葉、果実などのこと。
    石灰窒素などの分解を促進する資材とともにスキ込むことで土中で堆肥化させることが出来る。
    病害により取り除いた果実や葉は畑の外に持ち出し、感染源になることを避ける。

  • 自家採種 じかさいしゅ

    農家や育種家などが自ら生産した作物から種子を採取すること。
    同一品種で何代も自家採種を繰り返すとその実用形質は劣悪化してくる。
    在来固定種は交雑などに注意をはらえば親と同じ形質をもった種子を自家採取ができます。
    F1(雑種第一代や一代交配という)種は、2代目になると品種特性がバラバラに現れるので、自家採取に向きません。

  • 仕立て したて

    伸長させる主枝や蔓の本数や配置、草姿のこと。
    果菜類では、1本仕立て、2本仕立て、3本仕立て、などがある。
    瓜類では、親づる1本仕立て、小づる2本仕立て、など目的に応じて使い分ける。
    垣根仕立て、V字仕立て、U字仕立てなど、樹形でも分けられる。

  • 支柱 しちゅう

    株が倒れないように支える柱
    イ竹やパイプが使われているが、キュウリや草花ではネットも用いられ、これを網支柱(ネット支柱)という。
    キュウリ用のネットはホームセンター等で購入可能。

  • 地這い じばい

    キュウリやカボチャ等のつる性の植物を地面に「はわせて」育てる事。 地這い胡瓜は、雌花が飛び飛びにしか つかないことから、飛び節系とか飛び成り系とも言います。

  • ジベレリン

    植物ホルモンの総称。略称GA
    生長軸の方向への細胞伸長を促進させたり、種子の発芽促進や休眠打破の促進、老化の抑制に関わっている。
    また、オーキシンの作用を高めることも分かっている。
    日本人が発見し構造決定した植物ホルモンである。

  • 遮光 しゃこう

    寒冷紗などを用いて植物に当たる光を遮ること。
    観葉植物や一部の洋ランなどは直射日光に当たると葉焼けを起こすなどトラブルが生じるので、光や太陽熱を少なくすることで、強光や高温から植物を守ります。
    また、ポインセチアなどのように、一定の時間に限ってほとんど光を当てないようにして、赤い色の発色を促す場合などにも行います。

  • 条間 じょうかん

    種のまき条とまき条、または苗の植え条と植え条の間の間隔。
    狭すぎると軟弱徒長しやすく、広すぎると本数が入いらず収量が上がらない。

  • 主枝 しゅし

    一番太い幹(主幹)から直接枝分かれし、木の骨格となる枝のこと。
    そこから出る枝を側枝(そくし)という。

  •  

    受粉 じゅふん

    花粉を雌しべの頭につけることをいう。
    人手でつけることを人工受粉(じんこうじゅふん)といい、風や虫が媒介となってこれをやることを風媒(ふうばい)、虫媒(ちゅうばい)という。

  •  

    馴化(順化)じゅんか

    ハウスなどで育てた苗を植えつけ前に徐々に低温や強光にあわせ、環境の変化に耐えるようにすることです。

  •  

    人工受粉 じんこうじゅふん

    自然の受粉が難しい場合、人為的に雌しべに花粉をつけ、受粉をさせること。
    自然状態では受粉しにくい場合や、育種を目的とする場合などで行われる。

  •  

    親和性 しんわせい

    台木と穂木の相性のこと。
    果菜類等で接木栽培を行う場合、活着後、順調に生育し良好な結実をする組合せを親和といい、
    活着しな、又は活着しても異常発育を呈し実用価値のない組合せを不親和という。
    トマトのTMV型やピーマンのPMMoV-L3型などタイプが一致しないと不親和になる。

  •  

    芯止まり しんどまり

    植物の先端が成長を止めること。
    多肥、若苗定植、土壌水分過多、1~2段果房着果不良などによる過繁茂が、はなはだしいと生長点の芯が止まり異常主茎となる。 乾燥、チッソの急激な吸収、日照不足  。それに伴うホウ素の欠乏で生じます

  • 整枝 せいし

    枝や蔓の数を適度に制限したり、又、その配置を図って作柄をよくすることを整枝という。

  • 積算温度 せきさんおんど

    毎日の平均気温を合計したものを積算温度という。
    例えば、スイカの果実の成熟には、日数よりもむしろ毎日の気温の累積が重要であり、それは800~1,000゚Cとみられている。
    つまり、快晴が続いた場合日数は少なくても、累計が積算した温度になれば成熟に達する。
    このように、積算温度は作物の栽培の多くの場面に共通した重要な意味をもつ。

  • 石灰 せっかい

    カルシウム分を含む肥料の総称。主なものに生石灰・消石灰・炭酸カルシウムがある。
    酸性土壌の矯正には炭酸石灰(炭カル)や炭酸苦土石灰(苦土炭カル)を用いることが多い。

  • 石灰窒素 せっかいちっそ

    炭化カルシウムと窒素の化合物である。
    植物および動物に対して毒性があるので取り扱いがやや難しいが、肥料と農薬の2つの効果を狙える利点がある。

  • セル

    プラグトレー(セルトレー)内の小さく区切られた容器。
    セル (cell) は、ラテン語のcellaに由来する英語で、「小部屋」、「小区画」を意味する。          

  • 浅根性 せんこんせい

    地表近くに浅く根を伸ばす性質のこと。
    細かな根(細根)をたくさん持つのが特徴。
    地中深く根を伸ばす性質の植物は直根性という。          

  • 剪定 せんてい

    樹木の幹や枝、草花の茎を切ること。
    伸びすぎた枝、不要な枝を切り、幹や主な枝の先端を切りつめ、樹姿を整える作業のこと。
    草本の「芽摘み」「摘芯」「芯止め」といわれる作業も、剪定の一種。          

  • 早期出蕾 そうきしゅつらい

    小花蕾(しょうからい)ボトニングもいわれる。
    低温や肥料切れ、活着不良などのために、花蕾肥大に必要な葉数を確保する前に花芽分化し小花蕾となる。

  • 草勢 そうせい

    茎葉の伸長する勢力のこと
    作物が元気に生育していることを草勢が強い、あまり生育が良くないことを草勢が弱いと言う。
    果菜類は草勢が強いと実が付かないこともあり、草勢が強く実が付かないことを「木ぼけ」という。

  • 側枝 そくし

    わき枝のこと。
    主な幹や茎から横に向かって出る枝。
    幹や茎から直接出る枝を一次側枝、一次側枝から出る枝を二次側枝と区分することもある。

  • 速効性肥料 そっこうせいひりょう

    効き方の早い肥料を速効性肥料という。
    固形では、硫安や尿素などがある。家庭用では液体肥料をつかう場面が多い。
    植物に吸収されたり、かん水時に流失するため肥料の持続期間は1週間くらい。
    与えてすぐ植物に吸収されるので、肥培管理がしやすいという利点があり、主に追肥の目的で使用される。