プラグ育苗の準備 セルに均等に培土を詰めます。
- プラグトレーには市販の培養土が手軽で便利。
- 野菜の種類や期間によりトレーの種類を決める。
- 詰め終えたら乾燥は避けビニールなどで覆う。
プラグトレー、セルトレーなどの呼称があります。プラグは、出来た苗を差し込むように植える事から付いた名前で、セルは細胞のよう四角に区切られたトレ―の形からの命名だと思います。
プラグトレーの種類
機械用 水稲育苗箱に乗せて管理するタイプ。
手植え用 機械用より少し小さく、単体で持ち運べる。
それぞれ72穴、128穴、200穴、288穴などのサイズがあります。
穴数が少ないと大きな根鉢、穴数が多いと小さな根鉢になるので種の大きさや育苗期間により使い分けます。
1). 培土
とトレーを準備します。
プラグ苗用の培土は、ピートモスに肥料を少し加えれば自家配合も可能ですが、市販の培土の方が手軽で安価かもしれません。
今回は、タキイの「たねまき培土」を購入しました。
今まで数種類使ってみましたが、保水性が良く肥効もちょうど良い感じでした。
プラグトレー(セルトレー)は、手植え用の128穴を用意しました。
ナス、トマト、ピーマンの接木苗に使います。
2). 上から押し詰めながら、それぞれのセル内に同じ量の培土を入れます。
最初から2cm
くらい高く盛ってから押し詰めると作業が早い。
3). 培土が少なくスカスカ状態だとプラグ苗を取り出す際に
根鉢
が崩れてしまうので、軽く押し詰めます。
それぞれのセル
の培土量が同じだと、押し返してくる感覚も同じになります。
セルごとに培土の量が違うと、水や肥料もバラつきが出て一枚のトレーの中にも生育差が生じてしまうので、各セルを同じにしましょう。
強く押しすぎると培土が硬くなり根が浮いたりするので注意してください。
4). ウオータースペースを5~8mmほど空けたいのでホウキで表面を掻き出します。
覆土と水が入る空間を空けます。
5). 詰め終えたら軽く水をかけて積み上げ、ビニールなどで覆って保管します。
プラグ用培土に用いられるピートモスは、乾燥すると水を弾くので
過度に乾燥させないよう注意しましょう。
6). 種まきの前日に苗床にプラグトレーを並べ、潅水しておきます。(底面から染み出すくらいの水)
前日に水分と温度を与えておき、播種後の水やりは覆土が落ち着く程度に控え、地温の上昇に努めます。