発芽を揃え、徒長させない事がポイント。

培土とプラグトレーを準備します。

  • 良い仕事をするには、事前の準備が大切です。
  • 種子、培土、覆土、水、温床、被覆物などの用意はOKですか?

発芽までは地温、水分をこまめにチェックしてください。
温床線の不具合や部分的な乾燥や温度上昇など予期せぬ出来事が起こるものです。

 

プラグトレー(セルトレー) を用意して培養土(培土)を詰めておきます。
覆土に使う土、砂、バーミキュライトなどを準備します。
トレーに使った培土でもOKですが、水の通りが良く、やや重いものが覆土に適します。

1). 培土を詰めたトレーを育苗床に並べて水をかけます。
種まき終了後に多量の水を上から掛けると覆土が流亡してしまうので、前日にジョウロで培土が流れないように注意しながら、少しづつ掛けます。もしくは、種まき後に底面給水 で水分を与えます。
水をかけた直後は、ビショビショで扱いづらいので、種まきの前日または2~3時間前に行います。

各セルの中央を箸などで凹ませる。

2).プラグトレーのセル中央部を凹ませる。
セルの中央に棒などで押して培土を凹ませ、そこに種子を落とします。
水を含むと培土が膨らむので、覆土が入るスペースを確保する意味もあります。
お箸や鉛筆の背の部分を利用すると良いでしょう。深さ5mmくらいの穴を空けてください。
鎮圧穴あけ用のローラーが市販されています。

ピンセットや箸や棒の先を使ってセルの中央に落として、たねまきします。 削った割り箸の先に水をつけて、種子を表面張力で吸い付けてまくことも可能。

3). はがきに折り目をつけて種子を乗せ、ピンセットやお箸の先を滑らすように、一粒ずつセルの中央に落としてまきます。

乾いた種子は、表面張力を使うと楽にまく事が出来ます。
削った割り箸や竹串の先端を濡らして種子に触れると水の表面張力で種子が棒の先端に張り付きます。
そのまま、セルの中央に種子を置くと、今度は、培土の表面張力に引かれて種子は培土表面に残ります。
この動きを繰り返す事で、一粒ずつ簡単に種をまく事ができます。

セルに使用した培土や砂、バーミキュライトなどで覆土する。仕上げに表面をならす。

4).たねまき後に覆土をします。
覆土は、種子の厚さの3倍を目安に行います。
軽い土をかける場合は、少し多めにした方が良いでしょう。覆土が軽すぎると表面が乾いた場合は特に、種皮が取れず子葉が展開できない事があるので 注意してください。
種皮が残ったときは、発芽後の早い段階で霧吹きやジョウロで湿らせ、指先で優しく取除きます。

播種後、軽く水を掛け温床で発芽させる。新聞紙で表面が乾燥するのを防ぎます。

5). 播種後、軽くかん水したトレーを温床に並べて、乾燥防止に新聞紙等をかけ地温25℃前後で管理します。
かん水は、覆土が流れ落ちない程度に少しずつ行います。又は、底面給水トレーやビニールシートを用意してトレーの底から水分を与えます。
トマトで4~5日、ナスで6~8日後に発芽してきます。徒長を防ぐために発芽の徴候(覆土の盛上りなど)を確認したら新聞紙などの覆いは、外しましょう。
育苗期間中、同じ温床の中でも温度差があるので生育が揃うように1~2回トレーの位置替えをしてください。