見つけた時には、もう遅い! カスミカメの食害

  • 早期発見。定期的な防除
  • 体長が約4~6mmで、うす緑色をした楕円形の小さいカメムシ
  • 年に4~5回発生し、卵で越冬
  • 周辺の雑草(ヨモギ、アレチノギク等)に移動して繁殖

葉の生長点にいるので誘引作業時に見つけやすい。
まるで「俊敏に動くアブラムシ」のような色と大きさ。
想定できない大被害を受けることがあるので、見かけたら即、薬剤で防除。
6月後半からは2週間おきにカスミカメムシにも効く薬剤で予防的な防除が必要です。

 

 カスミカメの食害

穴が開いて縮れたナスの先端葉です。
一見、ウイルスに感染したモザイク病のようにも見えますが
『ツマグロアオ カスミカメムシ』による食害です。
カメムシには沢山の種類があり、生態や色、形、大きさが様々です。
食害をするのは、カスミカメムシ科で、家庭で見かける独特の臭い匂いでお馴染みのカメムシとは違う種類です

カスミカメムシ カスミカメムシ

カスミカメムシも100種類もあるそうですが、畑で見かけるのは、 体長4~5㎜のミドリ色のタイプです。
卵で越冬し、年間の成虫発生回数は3~4回と推定されています。
6月後半から7月にかけて第1陣が現れます。
誘引ヒモや先端の葉が揺すれると緑色した小さな虫が飛び立つので発見できると思います。
一般には気付かないうちに、成長点を吸汁されて1~2週間後にボロボロの葉っぱを発見するパターンが多いでしょう。
その頃には周辺の雑草に隠れて繁殖している可能性が大なので、 ヨモギやアレチノキク、セイタカアワダチソウなどの雑草を片付けましょう。

被害葉

被害はナスやチャ、ブドウ、菊花、アスパラガス、スイカ、キュウリなど多岐にわたり、いずれも年々被害が拡大しています。
大量の吸汁されると花芽が飛んだり、成長点が死んだりで収穫が激減するので防除が必要になります。

ツマグロアオカスミカメに有効でナスに使える薬剤をまとめてみました。
収穫前日使用可能です。
ナスではハダニ、アブラムシ、オンシツコナジラミなどで登録があります。
使用に当たっては、ラベル等で適用を確認してください。    

        
薬剤名 使用倍率 使用回数
コルト顆粒水和剤 4000倍3回以内
アクタラ顆粒水溶剤 2000~3000倍3回以内
ロディー乳剤  1000~2000倍5回以内